MSWを7カ月で退職してPSWに転職した社会人1年目の話

お仕事

みなさん、こんにちは。百瀬さくらです。

今日は私の仕事についてお話ししたいと思います。私の周りには私みたいな人がいなかったので、もし入職してすぐに転職とかを考えた福祉職の参考になれば嬉しいです。 (限られすぎている対象)

1 私がMSWを目指した理由

 まず私がMSWを目指した理由についてお話します。私は4年生大学にて資格を取得し、就職しました。福祉系の大学へ進学するときからMSWを目指していたかというと全くそんなことはありません。正直入学してから存在を知りました。元々私は別の領域に興味があったので、医療の道へ進むことはあまり考えていませんでした。
 ですが、入学してからMSWの存在を知り、就活を行う中でこう思いました。私がやりたいような支援職はそもそも新卒に求人が無かったり、待遇があまりよくなかったりする。休みも不定期で、一定のペースで働きたい私にはあまり合わなそうだと。病院勤務であれば、基本給も手当も他より充実していましたし、土日祝休みや土曜は半日出勤等休みが安定していました。そのため私はやりたいことよりも働きやすさ・待遇をして就職先を探し、MSWとして就職しました。もちろん全ての人にとって必要とされる医療に携われることに魅力も感じていました。

2 MSWとして社会人デビュー

 そうして私は病院で勤める社会福祉士いわゆるMSWとして働き始めました。入職式の案内には「所属部署へ直接行ってください」と書かれているのにも関わらず、ぼんやりスーツの人がたくさんいる人についていって案内を待っていたらそこは看護師さんの集合場所でタイムロスをした私は遅刻して所属部署へ到着しました…。今考えればスタートから失敗していましたね。
 最初は部署直通の電話を取り次いだり、カンファレンスに出席したり、カルテを眺めたり、文書作成のお手伝いをしたりしました。できることが限られていたのでとってもやることのない時間が多く、勤務時間がすごく長く感じました。専門職の難しさですよね。やらないと支援できるようにならないけど、やることがまずできないみたいな。そうして最初の2、3か月くらい過ごした気がします。

3 キャパを超える

 あまりやれることが無く、暇な時間を過ごしていた私はすごく焦りを感じていました。目の前で忙しなく業務をこなす先輩を見て、私も早く仕事ができるようにならないと、と。また、知人に公務員として就職した人が多く、公務員の支援職は入職してすぐに自分のケースをもって働いている話を聞いていたのでそれと比較していたのもあったと思います。
 その他にも病院という環境に対して過度な恐怖を感じていました。命を扱う現場で失敗は許されないんだ、独特なヒエラルキーに適応しなければ、仕事のできる人しかこの環境では生き残れない…などなど。勝手に思い込んで、苦しんでいたんですよね。医師や看護師と比べるとMSWが学生時代に行う実習はとても期間が短いですし、そもそも病院での実習経験が無いなんてこともあります。実際私は身体科の病院で実習をしていません。現場を知らないまま入職したことで、勝手に苦しめた部分があったと思いいます。
 さらに、相次ぐMSWの離職、所属部署の謎人事、コロナ再流行により受け入れ先の確保ができない等々色んなイベントが発生しました。気づけばMSWは4月に入職したときの半分くらいになり、入って数カ月の私も2年目の人の倍以上のケースを抱える状態になりました。もちろん私以外の先輩方の抱えるケースも激増しているので、より多忙になり新人フォローの時間も限られます。
 そんな中で自分のケースを進め、一体これは誰のための支援なんだと悩み、他職種との連携の難しさを知りました。今思えば私は十分頑張っていたのですが、その時は余裕が無さ過ぎて「私はだめだ」「何もできていない」「迷惑ばかりかけている」そう日々考え続けていました。
 そんな状況もあり「辞めたい」そう思いながら日々働いていました。そして私は大学時代の先生に退職したいと相談します。そこで返ってきた言葉は「今自分が思っていることを上司とかに伝えて、環境改善を図ってみたら?短期離職は職歴に傷としても残るし、せっかくこの病院に入れたんだから(ネームバリュー的に)退職まではいかなくても病院内の違う部署(事務)で働いてみるとかも1つだと思うよ。」でした。相談しているときはもう少し頑張ろう、たしかにそう思えたのですが家に帰ったときにはもう無理だと勝手に涙が出ていました。

4 休職、そして退職

 相談した次の日、体調不良で私は職場を休みました。そして次の日には長期で休みたい、何ならもう退職したいと伝えます。そこから面談を経て休職しました。これが9月の出来事でした。そこから2カ月たった11月。正式に退職となりました。
 休職期間中って給料出ないのに社会保険料は引かれるので給料日が借金の日になるんですよね。入職した時も社会保険料たっけ~と思いましたが、休職してからはさらにそう思いましたね。体調が優れなかったので最初の1ヵ月は休職期間と腹をくくり、好きなことをしながら休息しました。そして10月からは就職活動を行い始めました。もう病院では働かないと強く思ったのにも関わらず、今勤めているのは精神科病院です。やっぱり病院に戻ってしまいましたね。就職活動についてはまた別途詳しく書こうと思います。

5 転職した今思うこと、伝えたいこと

 振り返ってみても遅かれ早かれ私は退職していたんだろうなとは思います。でも辞めるにしてももっと手順を踏んだり、もっと考え方を変えたりしてから行うべきだったなとは思いますね。当時はもう福祉職に就くつもりは全くなかったので、「もうどう思われたっていい、とにかく辞めたいんだ!!」と思っていましたが福祉、特に地方だとなんだかんだ支援者の人たちってつながっているので関係性は悪くしない方が良いと強く思いましたね。
 あと、当たり前ですけどもっと自分のことを考えて学生時代に就活すべきだったと思います。自分は何をやりたいのか、何が嫌なのか、何を優先したいのか等々…。私は焦って就職先を決めた節があります。(第一希望の職場ではあるんですけどね)もっと余裕を持って進路について考えるべきでした。休職中に転職をしたので今回は学生時代よりも考えて就職活動ができたように思います。

 精神科病院に転職した今、私は絶賛社内?院内?ニートです。全く何もできることが無いので、ほとんど座って何か作業している雰囲気を出しているだけです。MSWとPSWって全然違うんですよね。正直気まずさや申し訳なさも感じますが開き直るようにしてます。また勝手に苦しめそうなので。
 半突発的に辞めた私もこうして今生きています。そんな人間もこの世のどこかにはいるのだと思ってもらえたらそう思って書いています。思いのほか長くなってしまいましたね。ここまで読んでいただける人はいるのでしょうか?いると信じます。読んでいただきありがとうございました!

<今日の頑張った>
 お買い物をして夜ごはんを作ることができた。

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